目次

「歴史は常に人間を嗅ぎだしている」

Page Type Example
Example ID a1542
Author 坂口安吾
Piece 「堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 216

Text

政治家によし独創はなくとも、政治は歴史の姿に於て独創をもち、意慾をもち、やむべからざる歩調をもって大海の波の如くに歩いて行く。何人が武士道を案出したか。之も亦歴史の独創、又は嗅覚であったであろう。歴史は常に人間を嗅ぎだしている。

Context Focus Standard Context
歴史は…人間を 嗅ぎだして (発見して)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 かぎ出す = 選別する 仕分ける=かぐ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
活喩 (prosopopeia) 「嗅ぎだして」と表すことで、歴史に対して動物的な能動的イメージを与える。
含意法 (implication) 歴史に対して、人間は選ばれる側であって、能動的には働きかけることができず、逆らえないような力関係を暗示している。