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「声は風の渡るように響いて来る」

Page Type Example
Example ID a1258
Author 梶井基次郎
Piece 「交尾」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 67

Text

この瀬にはことにたくさんの河鹿がいた。その声は瀬をどよもして響いていた。遠くの方から風の渡るように響いて来る。

Context Focus Standard Context
風の渡る (響いて)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 渡る = 響く 響く=広がる

Grammar

Construction AはBようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) 河鹿の鳴き声に関する聴覚情報を、風が肌で感じられるような皮膚感覚によって表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 風を肌で感じるイメージによって、河鹿の鳴き声が肌に知覚されるほど一面にどよもしていることを表現する。
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 河鹿の鳴き声が肌に知覚されるほど一面にどよもしていることを表現する。