「今は社長だの重役だの市長だの将軍だのになっているが、みんな親父の人柄はのみこめても、母の人柄は今でも怪物のようにわけが分らなく思っている。」
| Context | Focus | Standard | Context |
|---|---|---|---|
| 怪物 | (母の人柄) |
| Construction | AはBのようにC-思っている |
|---|---|
| Mapping Type | 概念メタファー |
| Lexical Slots | Conceptual Domain |
|---|---|
| A | Target |
| B | Source |
| C | Elaboration |
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | は | C | は-既出のものに関する判断の主題 |
| 2 | B | の[ように] | C | の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合 |
| 3 | B | [の]ように | C | 様-類似-連用形 |
| 4 | C | 思っ[ている] | 思う(おもう) | |
| 5 | C | [思っ]て[いる] | て-補助用言に連なる用法 | |
| 6 | C | [思って]いる | 居る(いる) |
| Category | Effect |
|---|---|
| カテゴリー転換 (-) | 人々に理解されない母親の心を、人外の存在であり、やはり人間には理解されない「怪物」として表す。 |
| 対照法・対照 (antithesis) | 理解可能な父の心と対照的な母親の心の異質性を際立たせる。 |
| 過大誇張 (auxesis) | 人々に理解されない母親の心を、人外の存在であり、やはり人間には理解されない「怪物」として表すことで、母の異質性を強調する。 |