目次

「茅屋(かやや)が二軒三軒と飛び飛びに物悲しく見えた」

Page Type Example
Example ID a1008
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 106

Text

兎に荒されたらしいいたって不景気な豆畠(まめばたけ)に、もう葉を失って枯れ黒んだ豆がショボショボと泣きそうな姿をして立っていたりして、その彼方に古ぼけた勾配の急な茅屋(かやや)が二軒三軒と飛び飛びに物悲しく見えた。

Context Focus Standard Context
茅屋が 物悲しく () 見えた

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 物悲しい = まばら 疎=悲しい

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 「茅屋」の立つ様が、語り手が物悲しさを喚起するようなものであったことが表現されている。
転移修飾語 (transferred epithet) ここでは「物悲しく」に接続する「見えた」は、視覚経験を表す。「物悲しく」はこの視覚経験の形容として用いられているが、その原因は「茅屋」の立つ様であり、これを見た語り手が物悲しさを感じていることが、視覚経験の形容に投影されている。