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「光線は、身に沁みるように美しい」

Page Type Example
Example ID a0832
Author 谷崎潤一郎
Piece 「吉野葛」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 228

Text

実際、空はくっきりと晴れているのに、そこに反射している光線は、明るいながら眼を刺すほどでなく、身に沁みるように美しい。

Context Focus Standard Context
身に沁みる

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 液体 = 光線 光線=液体

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 「沁みる」という液体表現を用いて光が身体に浸透していくものとして捉えることで、柔らかな光を浴びている心地よさに触覚的な具体性が感じられる。
自然描写 (description of nature) 光を浴びる心地よさを通じて、その光の美しさを触覚的に描いている。