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「杜子春は木の葉のように、空を漂って行きました」

Page Type Example
Example ID a0718
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 181

Text

この世と地獄との間には、闇穴道という道があって、そこは年中暗い空に、氷のような冷たい風がぴゅうぴゅう吹き荒んでいるのです。杜子春はその風に吹かれながら、暫くは唯木の葉のように、空を漂って行きましたが、やがて森羅殿という額の懸った立派な御殿の前へ出ました。

Context Focus Standard Context
木の葉 杜子春 空を漂って行きました

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 木の葉 = 人間 人間=葉

Grammar

Construction AはBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 杜子春が主体的な行動を起こさない、木の葉という無意志的な事物のイメージによって捉えている。
イメジャリー・イメージ (imagery) 木の葉という軽量であるがゆえに風に任せて動く事物のイメージによって表現する。