目次

「田舎町の全体が空ッポのようにヒッソリしていた」

Page Type Example
Example ID a0264
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 53

Text

みんな田の草を取りに行っていたし、留守番の女子供も午睡の真最中であったので、只さえ寂びれた田舎町の全体が空ッポのようにヒッソリしていた。

Context Focus Standard Context
田舎町の全体が 空ッポ のようにヒッソリしていた

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 空っぽ > ひっそり 空っぽ>静か

Grammar

Construction AがBのようにC
Mapping Type 概念メトニミー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 人が出払い、残る人々も眠っている最中の田舎の様子について、容器の中身が空の状態の寂しさを想起させることで、当該状況の寂れた様子が具体的に読みとれる。
アナロジー・類推 (analogy) 人が出払い、残る人々も眠っている最中の田舎の様子について、田舎を容器として捉え、物が入っているべき容器に対して、その中身が空の状態の寂しさを想起させることで、当該状況の寂れた様子を表現する。
過大誇張 (auxesis) 物や人が全く居ないかのように言い表すことで、静けさを強調的に表している。
文体落差 (-) 「空っぽ」という口語的な形態が、より主観的な印象を与える。