目次

「匕首(あいくち)のように鋭い爪」

Page Type Example
Example ID a2434
Author 梶井基次郎
Piece 「愛撫」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 39

Text

しかし、柔らかい蹠(あしのうら)の、鞘のなかに隠された、鉤のように曲った、匕首(あいくち)のように鋭い爪! これがこの動物の活力であり、智慧であり、精霊であり、一切であることを私は信じて疑わないのである。

Context Focus Standard Context
匕首 (爪)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 匕首 = つめ=わき差し

Grammar

Construction AのようにB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
描写 (description) 猫の爪の鋭さを描写する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 猫の爪の鋭さを刃物のイメージが持つ鋭さを想起させることで表現する。
明晰 (clarity) 猫の爪がどれほど鋭いかを鋭い刃物のイメージによって、分かりやすく表現する。