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「世界のきびしい悪意といったようなもの」

Page Type Example
Example ID a2347
Author 中島敦
Piece 「牛人」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 292

Text

己を殺そうとする一人の男に対する恐怖ではない。むしろ、世界のきびしい悪意といったようなものへの、遜った懼れに近い。

Context Focus Standard Context

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A と[いったようなもの] と-内容指定
2 A [と]いっ[たようなもの] 言う(いう)
3 A [といっ]た[ようなもの] た-確認・強意-連体形
4 A [といった]ような[もの] 様-類似-連体形
5 A [といったような]もの 対象(たいしょう)

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 「世界」があたかも人間と同じように悪意という感情を抱く主体であるかのような印象を与える。
心理描写 (psychological-description) 世界を悪意の持ち主として擬人的に表象することで、自分を殺そうとしている人物が自分へと向けた殺意への恐怖よりも、人が人を殺すことができるという世界の不条理に対する恐怖を表現する。
対照法・対照 (antithesis) 「一人の男」と「世界」とを対置し、当該人物がそのときに感じた恐怖がどのようなものであるのかを浮き彫りにする。