| Page Type | Example | 
|---|---|
| Example ID | a2295 | 
| Author | 宮沢賢治 | 
| Piece | 「銀河鉄道の夜」 | 
| Reference | 『新編銀河鉄道の夜』 | 
| Pages in Reference | 195 | 
「(ぼくは立派な機関車だ。ここは勾配(こうばい)だから速いぞ。ぼくはいまその電燈を通り越(こ)す。そうら、こんどはぼくの影法師はコムパスだ。あんなにくるっとまわって、前の方へ来た。)とジョバンニが思いながら、大股(おおまた)にその街燈の下を通り過ぎたとき、いきなりひるまのザネリが、新らしいえりの尖(とが)ったシャツを着て電燈の向う側の暗い小路(こうじ)から出て来て、ひらっとジョバンニとすれちがいました。」
| Context | Focus | Standard | Context | 
|---|---|---|---|
| 機関車 | ぼく | 
| Lexical Slots | Conceptual Domain | 
|---|---|
| A | Target | 
| B | Source | 
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | は | B | は-既出のものに関する判断の主題 | 
| 2 | 立派な | B | undefined | |
| 3 | B | だ | だ-断定・指定-終止形 | 
| Category | Effect | 
|---|---|
| イメジャリー・イメージ (imagery) | 真っすぐに高速で移動する機関車に自分を比することで、坂を駆け降りていく動きに直進性やスピード、力強さを感じさせる。 | 
| 定義 (definition) | 走るスピードや直進性、力強さといった共通性にもとづいて、「ぼく」自身を「機関車」として比喩的に定義している。 |