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「世界はほとんどまっくらに見えました」

Page Type Example
Example ID a2271
Author 宮沢賢治
Piece 「カイロ団長」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 61

Text

みんなあんまり一生けん命だったので、汗がからだ中チクチクチクチク出て、からだはまるでへたへた風のようになり、世界はほとんどまっくらに見えました

Context Focus Standard Context
世界はほとんど まっくら (絶望的) に見えました

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 真っ暗 = 絶望的 絶望的=暗い

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 ほとんど B ほとんど(ほとんど)
3 B 見え[ました] 判ずる・判じる(はんずる・はんじる)
4 B [見え]まし[た] ます-丁寧-連用形
5 B [見えまし]た た-過去-終止形

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 世界が真っ暗闇に見えるという事態を提示することで、視界がぼやけて暗く見えるほどの疲労を示唆する。
誇張法 (hyperbole) ぼやけて見える視界の暗さを、世界全体の特徴として誇張する。