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「屏風のように立ち並んだ樫の木」

Page Type Example
Example ID a2180
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 297

Text

そしてある日、屏風のように立ち並んだ樫の木へ鉛色の椋鳥が何百羽と知れず下りた頃から、だんだん霜は鋭くなってきた。

Context Focus Standard Context
屏風 樫の木 のように立ち並んだ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 びょうぶ = かし ぶな=つい立て

Grammar

Construction AのようにB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 屏風という幅と高さを持った事物になぞらえることで、立ち並ぶ樫の木に一体感を付与すると同時に、その立ち並ぶ幅の広さを想起させる。
風景描写 (scene-description) 屏風の幅広さになぞらえて、樫の木が立ち並ぶ様子を描いている。