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「鮒はくるくると木の葉のように吸いこまれた」

Page Type Example
Example ID a2047
Author 太宰治
Piece 「魚服記」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 22

Text

それから鮒はじっとうごかなくなった。時折、胸鰭をこまかくそよがせるだけである。なにか考えているらしかった。しばらくそうしていた。 やがてからだをくねらせながらまっすぐに滝壺へむかって行った。たちまち、くるくると木の葉のように吸いこまれた。

Context Focus Standard Context
木の葉 (鮒)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 木の葉 = ふな こい=葉

Grammar

Construction AとBのようにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C と-副詞語尾
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
自然描写 (description of nature) 木の葉が滝壺に吸い込まれるイメージを通すことで、鮒が滝壺へと吸い込まれていく様子を描写する。
明晰 (clarity) 木の葉になぞらえることで、滝壺に向かう鮒の動きを明瞭に想起させる。
イメジャリー・イメージ (imagery) 無生物である木の葉になぞらえることで、滝壺に向かう鮒が水の強い流れに逆らうことができない様子を想起させる。