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「蛙の跳ねるように飛びかかる」

Page Type Example
Example ID a1925
Author 芥川龍之介
Piece 「河童」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 316

Text

『Quax, Bag, quo quel quan?』と言いました。これは日本語に翻訳すれば、『おい、バッグ、どうしたんだ?』と言うことです。バッグは返事をしません。のみならずいきなり立ち上がると、べろりと舌を出したなり、ちょうど蛙の跳ねるように飛びかかる気色さえ示しました。

Context Focus Standard Context
蛙の跳ねる (飛びかかる)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 かえる = 河童 ばく=両生類

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 ちょうど ように ちょうど(ちょうど)
2 A ように B 様-類似-連用形
3 B 気色 気配(けはい)

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 蛙の持つ高く飛び上がるという典型的なイメージを想起させることで、飛び掛かりの勢いの良さを表現する。
描写 (description) 無生物であるはずのバッグがまるで蛙と同様の生気を備えているかのように感じられた、という当該人物にとっての見えが表現されている。
ユーモア (humour) 無生物であるバッグに蛙のイメージを重ねることで、当該人物の目に映ったバッグの様子を戯画化する。