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「謀叛の連判状へでも名を書き入れますと云う顔付をする」

Page Type Example
Example ID a1835
Author 夏目漱石
Piece 「吾輩は猫である」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 270

Text

『義務と申して別段是非願う事もないくらいで、ただ御名前だけを御記入下さって賛成の意さえ御表(おひょう)し被下(くださ)ればそれで結構です』『そんなら這入(はい)ります』と義務のかからぬ事を知るや否や主人は急に気軽になる。責任さえないと云う事が分っておれば謀叛の連判状へでも名を書き入れますと云う顔付をする。

Context Focus Standard Context
責任さえないと云う事が分っておれば謀叛の連判状へでも名を書き入れます () という顔付

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AというB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A と[いう] B と-内容指定
2 A [と]いう B 言う(いう)

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 謀反の連判状への署名という多大なリスクを伴うものでさえも責任がなければ参加する、という具体的な人物像を提示することで、当該人物の顔つきを具体的に想起させる。
人物描写 (description of a character) 当該人物の責任が伴わなければどのような活動にでも参加するという主体性のない態度を表現する。
誇張法 (hyperbole) 謀反の連判状への署名という高リスクな行為をも受け入れそうだという極端な人物像を示すことで、当該人物の主体性の欠如を際立たせる。