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「人生は水のごとくに無色透明なものがあるだけで」

Page Type Example
Example ID a1828
Author 坂口安吾
Piece 「湯の町エレジー」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 376

Text

人間のよろこびは俗なもので、苦楽相半ばするところに、あるものだ。悪というものがなくなれば、おのずから善もない。人生はのごとくに無色透明なものがあるだけで、まことにハリアイもなく、生きガイもない。

Context Focus Standard Context
(人生)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 人生 人生=水

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A もの は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ごとくに] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく[に] C ごとし-類似-連用形
4 B [のごとく]に C だ-断定・指定-連用形
5 C もの 対象(たいしょう)

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 人生に対して生甲斐を感じずにいることを背景に、水という色のない事物になぞらえることで、人生が虚無であり、彩りのないものであるという印象を与える。