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「すなわち浮気は宗教であるですよ」

Page Type Example
Example ID a1819
Author 坂口安吾
Piece 「金銭無情」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 348

Text

私はしかし、最上先生には一つだけ足りないものがあると思うな。それはつまり浮気は宗教である、という思想についてですな。すなわち浮気は宗教であるですよ。キリストも釈迦も説法をやるです。これすなわち口説(くどき)ですよ。

Context Focus Standard Context
宗教 (浮気)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 宗教 = 浮気 気まぐれ=宗教

Grammar

Construction AはBである
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 B で[ある] て-補助用言に連なる用法
3 B [で]ある ある(ある)

Pragmatics

Category Effect
説得 (persuasion) 先生を女色に誘うために、宗教に擬え、釈迦やキリストといった偉人を持ち出すことで、その正当性を主張する。
定義 (definition) 浮気という行為を宗教という思想と関連徴づけて捉えなおしている。
強調反復 (diacope) 「浮気は宗教である」という定義文を繰り返し、その重要性に念を押している。