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「病院は子供達の細工のようなたあいもない物であった」

Page Type Example
Example ID a1529
Author 坂口安吾
Piece 「日本文化私観」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 207

Text

聖路加病院の堂々たる大建築。それに較べれば余り小さく、貧困な構えであったが、それにも拘らず、この工場の緊密な質量感に較べれば、聖路加病院は子供達の細工のようなたあいもない物であった。この工場は僕の胸に食い入り、遥か郷愁につづいて行く大らかな美しさがあった。

Context Focus Standard Context
子供達の細工のような (聖路加病院)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 細工 = 病院 医院=細工

Grammar

Construction AはBのようなC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ような] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ような C 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 工場と聖路加病院の建築を比較して、工場のもつ質量感が、病院にはないことを強調している。
イメジャリー・イメージ (imagery) 聖路加病院の装飾的な建築が実際的な必要性から生じたものではなく、未熟であることが、子供がつくった細工のイメージを用いて表現する。