目次

「なにか芝居でも見ているような気でその窓を眺めていた」

Page Type Example
Example ID a1310
Author 梶井基次郎
Piece 「ある崖上の感情」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 104-105

Text

女が坐って盆をすすめると客のような男がぺこぺこ頭を下げているのが見えた。 石田はなにか芝居でも見ているような気でその窓を眺めていたが、彼の心には先の夜の青年の言った言葉が不知不識の間に浮かんでいた。

Context Focus Standard Context
芝居でも見ている ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 芝居 = やり取り 話=演劇

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A は[なにか] C は-既出のものに関する判断の主題
2 A [は]なに[か] C 何(なに・なん)
3 A [はなに]か C か-不確かなこと
4 B ような[気で] C 様-類似-連体形
5 B [ような]気[で] C 気(き)
6 B [ような気]で C で-状態・態度・立場

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 窓から覗き見る女と男のやりとりが発話者にとって本物らしく見えていないと思っていることを描く。
アナロジー・類推 (analogy) 本物らしく見えていないと思っていることを、芝居という作り物の動作で作られた事象によそえることで表現する。