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「半分夢を見ているような気持です」

Page Type Example
Example ID a1279
Author 梶井基次郎
Piece 「ある崖上の感情」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 90

Text

僕はながい間じいっと眼を放さずにその窓を見ているのです。するとあんまり一生懸命になるもんだから足許が変に便りなくなって来る。ふらふらっとして実際崖から落っこちそうな気持になる。はっは。それくらいになると僕はもう半分夢を見ているような気持です。

Context Focus Standard Context
半分夢を見ている () ような気持ち

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AはBようなC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B ような C 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 覗き見することに夢中になり過ぎて、足元がおぼつかなくなる感覚を表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 足元がおぼつかなくなる感覚を「夢の中」という確固とした輪郭を持たない世界のイメージで表現する。
明晰 (clarity) 覗き見することに夢中になり過ぎていることを分かりやすく表現する。