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「手をちらちらと、魚のように泳がせている」

Page Type Example
Example ID a1036
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 40

Text

朦々(もうもう)と立ち罩(こ)めた場内の汚れた空気の中に、曇りのない鮮明な輪郭をくッきりと浮かばせて、マントの蔭からしなやかな手をちらちらと、のように泳がせているあでやかさ。

Context Focus Standard Context
泳がせて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 手=魚

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C を-目的・目標(他動詞)
2 B の[ように] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ように C 様-類似-連用形
4 C せ[ている] させる-使役-連用形
5 C [せ]て[いる] て-補助用言に連なる用法
6 C [せて]いる 居る(いる)

Pragmatics

Category Effect
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 闇を水に比することで、そこで動く手を魚として表象する。魚の泳ぎの滑らかさや優美のイメージから、女性が手を優美・艶やかに動かしている様子が表現される。
アナロジー・類推 (analogy) 闇を水に比することで、そこで動く手を魚として表象する。
人物描写 (description of a character) 闇を水に比することで、そこで動く手を魚として表象する。魚の泳ぎの滑らかさや優美のイメージから、女性が手を優美・艶やかに動かしている様子が表現される。