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「的から一直線に続いたその最後の括(やはず)はなお弦を銜(ふく)むがごとくに見える」

Page Type Example
Example ID a0779
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 12

Text

瞬く中に、百本の矢は一本のごとくに相連なり、的から一直線に続いたその最後の括(やはず)はなお弦を銜(ふく)むがごとくに見える。

Context Focus Standard Context
弦を銜む (弓に接する)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 一直線 直線=矢

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B は-既出のものに関する判断の主題
2 B が[ごとくに見える] が-格助詞「の」に同じ
3 B [が]ごとく[に見える] ごとし-類似-連用形
4 B [がごとく]に[見える] に-行われ方・あり方
5 B [がごとくに]見える 判ずる・判じる(はんずる・はんじる)

Pragmatics

Category Effect
図地構成 (figure-ground organization) 矢を中心に当て続けたことで、全ての矢が一体となり、その矢の連なりが全体としては的から弦にまで届いているように見えることを表す。