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「嵐も吹き出でようず空の如く、凄じく顔を曇らせながら」

Page Type Example
Example ID a0729
Author 芥川龍之介
Piece 「奉教人の死」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 196

Text

『しめおん』もこれには気が挫けたのでござらう。暫くは唯戸口に立つて、拳を空にふるうて居つたが、その外の『いるまん』衆も、いろいろととりないたれば、それを機会に手を束ねて、嵐も吹き出でようず空の如く、凄じく顔を曇らせながら、悄々『さんた・るちや』の門を出る『ろおれんぞ』の後姿を、貪るやうにきつと見送つて居つた。

Context Focus Standard Context
嵐も吹き出でようず空 曇らせながら

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 表情=空

Grammar

Construction AもBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C も-同類(主語)
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
心理描写 (psychological-description) 嵐が吹き出でそうな空という静かながらも強い威力を感じさせる情景に比することで、気が挫けた消沈した顔であるが、内面的には錨になどの強い感情を持っていることを表現する。