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「虎と蛇とは霧の如く、夜風と共に消え失せて」

Page Type Example
Example ID a0714
Author 芥川龍之介
Piece 「杜子春」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 178

Text

虎の牙に噛まれるか、蛇の舌に呑まれるか、杜子春の命は瞬く内に、なくなってしまうと思った時、虎と蛇とはの如く、夜風と共に消え失せて、後には唯、絶壁の松が、さっきの通りこうこうと枝を鳴らしているばかりなのです。

Context Focus Standard Context
虎と蛇

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = とら マングース=霧
2 = へび 爬虫類=霧

Grammar

Construction AはBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-既出のものに関する判断の主題
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 霧のもつ触れず、時間とともに消え去るという性質を持ち出すことで、杜子春が見ていた虎と蛇が幻覚であり実物ではなかったことを分かりやすく表現する。