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「いわゆる『勉学の佳趣』に浸り得る」

Page Type Example
Example ID a0327
Author 幸田露伴
Piece 「観画談」
Reference 『幸田露伴』
Pages in Reference 101

Text

しかし大学にある間だけの費用を支えるだけの貯金は、恐ろしい倹約と勤勉とで作り上げていたので、当人は初めて真の学生になり得たような気がして、実に清浄純粋な、いじらしい愉悦と矜持とを抱いて、余念もなしに碩学の講義を聴いたり、豊富な図書館に入ったり、雑事に侵されない朝夕の時間の中に身を置いて十分に勉強することの出来るのを何よりも嬉しいことに思いながら、いわゆる『勉学の佳趣』に浸り得ることを満足に感じていた。

Context Focus Standard Context
勉学の佳趣 ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 言葉 > 文学作品 言葉>文学

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
引用・引喩 (quotation) 「いわゆる」とされていることから、何らかの古典からの引用句であることは分かるが、具体的な内容は不明である。
心理描写 (psychological-description) 「勉学の佳趣」を参照することで、そのときに抱いていた満足感を具体化している。