目次

「ハヤテのように板の間に駈け上った」

Page Type Example
Example ID a0315
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 85

Text

その時に男湯の入口がガラリと開いて、百姓姿の男が一人駈け込んで来た。そうして何か戸惑いでもしたように、誰も居ない男湯の板の間を見まわしながらキョロキョロしていたが、そのうちにヤット気付いたらしく、女湯の入口にまわると、泥足のまま巡査を突き退けて、ハヤテのように板の間に駈け上った。……と思うと、そのあとから又二三人、野良姿の男がドカドカと這入って来た。

Context Focus Standard Context
ハヤテ 百姓姿の男 のように…駆け上った

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 はやて = 男=あらし

Grammar

Construction AのようにB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ように] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ように B 様-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 行動の素早さを速さを有する典型的事象である疾風になぞらえて分かりやすい形で表現する。