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「火の付くように泣く子供」

Page Type Example
Example ID a0304
Author 夢野久作
Piece 「いなか、の、じけん」
Reference 『夢野久作全集第1』
Pages in Reference 77

Text

何しろ道幅が狭いので、家毎にユラユラと震動して、子供なぞは悲鳴をあげながら怯えた位であった。眼を醒ました女房達の中には、火の付くように泣く子供を背中に掴み上げて、別荘の方へ駈け出した者もあったが、そんな連中はすぐあとから来た四五台の自動車に追っ払われて、逃げ迷わなければならなかった。

Context Focus Standard Context
火の付く 泣く

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 火が付く = 泣く 泣く=発火する

Grammar

Construction AようにB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ように B 様-類似-連用形
2 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 火という勢いの強い事象を引き合いに出すことで、子供が泣き叫ぶ程度が具体的に想起される。
誇張法 (hyperbole) 火という勢いの強い事象を引き合いに出すことで、子供が泣き叫ぶ程度の甚だしさが際立たせられる。
イディオム・慣用表現 (idiom) 「火がついたように泣く」という慣用的な表現が使用されている。