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「不快さを追払おうと」

Page Type Example
Example ID a2323
Author 中島敦
Piece 「盈虚」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 276

Text

荘公は、びっしょり汗をかいて眼を覚した。いやな気持であった。不快さを追払おうと露台へ出て見る。

Context Focus Standard Context
不快さを 追払おう (消そう)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 人間 = 不快 不快=人間
2 追い払う = 消す 消える=追う

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 内的感覚である「不快さ」に具体的な形を与え、さらにそれが自分自身とは切り離せるものであるという物理的な印象を与える。
評価 (evaluation) 「不快さ」に対して、「追い払う」べき「嫌なもの」「避けたいもの」という評価を示す。