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「あまがえるなんというものは人のいいのいいものですから」

Page Type Example
Example ID a2256
Author 宮沢賢治
Piece 「カイロ団長」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 55

Text

『どうじゃ。無かろう。あるか。無かろう。そこでお前たちの仲間は、前に二人お金を払うかわりに、おれのけらいになるという約束をしたがお前たちはどうじゃ。』この時です、みなさんもご存じの通り向うの室の中の二疋(ひき)が戸のすきまから目だけ出してキーと低く鳴いたのは。  みんなは顔を見合せました。 『どうも仕方ない。そうしようか。』 『そうお願いしよう。』 『どうかそうお願いいたします。』 あまがえるなんというものはのいいものですからすぐとのさまがえるのけらいになりました。そこでとのさまがえるは、うしろの戸をあけて、前の二人を引っぱり出しました。

Context Focus Standard Context
あまがえるなんというものは (かえる) のいい

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > 性格 人間>性格
2 = かえる 両生類=人間

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) カエルにも人間のように性格や人柄があり、他の個体との関わり合い方が、その良し悪しによっているかのような印象を与える。
人物描写 (description of a character) あまがえるの性格的な特徴を、人間の人格・性格になぞらえて描く。