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「鶯がなにか堅いチョッキでも着たような恰好をしている」

Page Type Example
Example ID a2217
Author 梶井基次郎
Piece 「冬の日」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 304

Text

笹鳴きの鶯が見え隠れするのが見えた。……食欲に肥えふとって、なにか堅いチョッキでも着たような恰好をしている。

Context Focus Standard Context
堅いチョッキでも着た (肥えふとった) ような恰好

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 チョッキ = 皮下脂肪 脂=胴衣

Grammar

Construction なにかAようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 なにか ような 何(なに・なん)
2 A ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 鶯の太った様子が人がチョッキによって着ぶくれした様子によって分かりやすく表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 堅いチョッキを着たときの身体の輪郭の膨らみを引き合いに出すことで、太った鶯の体型を分かりやすく視覚的に想起させる。
アナロジー・類推 (analogy) 「堅い」という形容により、鶯が太ってはいるものの、脂肪でたるんでいるわけではないことを示唆する。