目次

「衣ずれのような可愛いリズムに聴き入りました」

Page Type Example
Example ID a2164
Author 梶井基次郎
Piece 「橡の花」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 240

Text

本を読む気もしませんでしたので私はいたずら書きをしていました。その Waste という字は書き易い字であるのか——筆のいたずらに直ぐ書く字がありますね——その字の一つなのです。私はそれを無暗にたくさん書いていました。そのうちに私の耳はそのなかから機を織るような一定のリズムを聴きはじめたのです。……私はその衣ずれのようなまた小人国の汽車のような可愛いリズムに聴き入りました。

Context Focus Standard Context
衣ずれ のような可愛いリズム

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction AのようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 衣擦れの音の微かさを引き合いに出すことで、紙に文字を書きつける際の微かな音を想起させる。
誇張法 (hyperbole) 衣擦れの音の微かさを引き合いに出すことで、紙に文字を書きつける際の音の微かさに際立ちを与える。
描写 (description) 衣擦れの音の微かさを引き合いに出すことで、紙に文字を書きつける際の音の特徴を具体的に描く。