目次

「富士も丹沢山も一様の影絵を茜の空に写す」

Page Type Example
Example ID a2144
Author 梶井基次郎
Piece 「路上」
Reference 『梶井基次郎』
Pages in Reference 225

Text

夕方になって陽がかなたへ傾くと、富士も丹沢山も一様の影絵を、茜の空に写すのであった。

Context Focus Standard Context
富士も丹沢山も 影絵 (輪郭だけの実景) を茜の空に写す

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 影絵 = 輪郭 なり=影絵

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 影絵のイメージを喚起することで、夕陽に照らされた富士と丹沢山の輪郭が、赤く染まった空にくっきりと浮かび上がっている様子を視覚的に想起させる。
風景描写 (scene-description) 影絵のイメージを喚起することで、空にくっきりと映る富士山と丹沢山の影を描く。
評価 (evaluation) 影絵という作品になぞらえることで、空に映る富士山と丹沢山の影の美しさを示唆する。