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「これこそ嘘の地獄の奥山だ」

Page Type Example
Example ID a2110
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 57

Text

立ちあがって部屋をぐるぐる三度ほどめぐり歩き、それから懐手して外へ出た。無意志無感動の態度がうたがわしくなったのである。これこそ嘘の地獄の奥山だ。意識して努めた痴呆がなんで嘘でないことがあろう。

Context Focus Standard Context
嘘の 地獄の奥山 (最悪の境地)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 地獄 = 最悪 優=天国

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 地獄という忌むべき場所の奥にある山の暗く恐ろしいイメージを喚起し、嘘をつくことの後ろめたさや心理的な抵抗感を想起させる。
評価 (evaluation) 嘘をつくということを、地獄という忌むべき場所の、しかもその奥にある山と形容することで、強く否定的に評価する。