目次

「甘ったれた精神」

Page Type Example
Example ID a2081
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 49

Text

三郎は狆(ちん)の甘ったれた精神にむかむか憎悪を覚えたのである。騒ぐな、騒ぐな、と息をつめたような声で言ってから、庭へ飛び降り小石を拾い、はっしとぶっつけた。狆の頭部に命中した。

Context Focus Standard Context
狆の 甘ったれた精神 ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 犬=人間

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬人法 (personification) 犬に人間と同様の、他者に頼り切ってしまおうという軟弱な心もちを感じさせる。
描写 (description) 人間の軟弱な心もちを付与することで、「狆」の性格を描く。