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「大粒の水滴が天からぽたぽたこぼれ落ち」

Page Type Example
Example ID a2067
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 36

Text

ひる少しすぎたころ、だしぬけに黒雲が東北の空の隅からむくむくあらわれ二三度またたいているうちにもうはや三島は薄暗くなってしまい、水気をふくんだ重たい風が地を這いまわるとそれが合図とみえて大粒の水滴が天からぽたぽたこぼれ落ち、やがてこらえかねたかひと思いに大雨となった。

Context Focus Standard Context
大粒の 水滴 (雨) が天からぽたぽたこぼれ落ち

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 水滴 > 水滴>雨

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
側写法 (metalepsis) 「雨」と言わずに「水滴」とすることで、あたかも雨が一滴ずつ降ってきたかのような印象を与える。
対照法・対照 (antithesis) 一粒づつに際立ちを与え、この後の「大雨」との間にコントラストを生む。
自然描写 (description of nature) 雨粒一つひとつに焦点を当て、振り始めた雨の様子を描く。