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「林檎の果実が手毬くらいに大きく成った」

Page Type Example
Example ID a2052
Author 太宰治
Piece 「ロマネスク」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 27

Text

秋にはもっとよいことが起った。林檎の果実が手毬くらいに大きく珊瑚くらいに赤く、桐の実みたいに鈴成りに成ったのである。

Context Focus Standard Context
手毬 林檎 大きく

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 手まり = りんご 梅桜桃李=まり

Grammar

Construction AがBくらいにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B くらい[に] C くらい-比較の基準
3 B [くらい]に C だ-断定・指定-連用形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 手毬の典型的な大きさを引き合いに出すことで、当該のリンゴの実の丁度良い大きさを具体的に想起させる。
明晰 (clarity) 手毬の典型的な大きさを引き合いに出すことで、当該のリンゴの実の大きさをわかりやすく表現する。