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「酒さかなが少しずつ流れて来るような道」

Page Type Example
Example ID a2003
Author 太宰治
Piece 「ヴィヨンの妻」
Reference 『太宰治』
Pages in Reference 420

Text

その後の酒不足の時代になりましてからも、よその飲食店のように転業などせずに、どうやら頑張って商売をつづけてまいりまして、また、そうなると、ひいきのお客もむきになって応援をして下さって、所謂あの軍官の酒さかなが、こちらへも少しずつ流れて来るようなを、ひらいて下さるお方もあり、

Context Focus Standard Context
酒さかなが、少しずつ流れて来るような (流通経路)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 方法 方法=道

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) 飲食店が軍官から酒さかなを入手するという仕入れ方法が、二箇所を繋ぐ道として表現されている。
アナロジー・類推 (analogy) 「道」と表現することで、飲食店と軍官の間に酒さかなのやり取りがあることが分かり、そこから飲食店・軍官の商売上の関係が類推される。