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「聖徒の数へはいることもできなかったかもしれません」

Page Type Example
Example ID a1959
Author 芥川龍之介
Piece 「河童」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 375

Text

『これはツァラトストラの詩人ニイチェです。その聖徒は聖徒自身の造った超人に救いを求めました。が、やはり救われずに気違いになってしまったのです。もし気違いにならなかったとすれば、あるいは聖徒の数へはいることもできなかったかもしれません。……』

Context Focus Standard Context
聖徒の 数へはいる (仲間入りをする)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 数える = 属する 属する=数える

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
迂言法 (periphrasis) ある人が聖徒と認められるようになるという属性・性質の変化を「聖徒として認める」と直接的に表現せず、「数へはいる」と表現する。それによって聖徒として数え上げられる対象になるという行為の変化によって表現されている。