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「風流を盛るべき器(うつわ)が無作法(ぶさほう)な十七字」

Page Type Example
Example ID a1892
Author 夏目漱石
Piece 「思い出すことなど」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference

Text

風流を盛るべき器(うつわ)が、無作法(ぶさほう)な十七字と、佶屈(きっくつ)な漢字以外に日本で発明されたらいざ知らず、さもなければ、余はかかる時、かかる場合に臨んで、いつでもその無作法とその佶屈とを忍んで、風流を這裏(しゃり)に楽しんで悔いざるものである。そうして日本に他の恰好(かっこう)な詩形のないのを憾(うら)みとはけっして思わないものである。

Context Focus Standard Context
風流を盛るべき器が、無作法な 十七文字 (俳句)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 文字 > 俳句 文字>俳句

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
誇張法 (hyperbole) 俳句というと文学作品について、十七文字で創作するという文学作品の形式(器)に強く焦点を当てる。
迂言法 (periphrasis) 十七文字という特徴的な形式(器)に言及することで、俳句という文芸を間接的に指す。