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「輪郭の柔らかな瓜実顔」

Page Type Example
Example ID a1855
Author 夏目漱石
Piece 「夢十夜」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 312

Text

女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔(うりざねがお)をその中に横たえている。

Context Focus Standard Context
輪郭の 柔らかな () 瓜実顔

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 やわらか = まるい まるい=やわらか

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
共感覚表現・共感覚的比喩 (synesthesia) 本来触覚を表す「柔らか」という語を以て、丸みを帯びた滑らかな輪郭を描写している。
評価 (evaluation) 触覚を表す「柔らか」という語で丸みを帯びた滑らかな輪郭を描写することにより、単なる輪郭の描写のみならず、そこから得られる穏やかで女性的な評価的含意が伝えられる。
人物描写 (description of a character) 触覚的な感覚を想起させながら、「女」の顔立ちを描いている。