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「家鴨(あひる)のような声をだして喚いている」

Page Type Example
Example ID a1701
Author 坂口安吾
Piece 「白痴」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 267

Text

怖れているのはただ世間の見栄だけだ。その世間とはアパートの淫売婦だの妾だの姙娠した挺身隊だの家鴨(あひる)のような鼻にかかった声をだして喚いているオカミサン達の行列会議だけのことだ。

Context Focus Standard Context
家鴨 (オカミサン達)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 あひる = お上さん 妻=雁

Grammar

Construction AのようなB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような C 様-類似-連体形
3 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) アヒルがクァクァという鼻にかかったような音で鳴くというイメージを用いることで、オカミサンたちの声の質感をわかりやすく表現する。
誇張法 (hyperbole) アヒルという集団で生活する存在に比することで、「行列会議」という集団になっていることを強調する。
評価 (evaluation) 家鴨という非人間になぞらえることで、「オカミサン達の行列会議」に対する侮蔑的な態度を示している。