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「社会制度というものに全身を投げかけて」

Page Type Example
Example ID a1606
Author 坂口安吾
Piece 「続堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 239

Text

善人は気楽なもので、父母兄弟、人間共の虚しい義理や約束の上に安眠し、社会制度というものに全身を投げかけて平然として死んで行く。だが堕落者は常にそこからハミだして、ただ一人曠野(こうや)を歩いて行くのである。

Context Focus Standard Context
社会制度というものに 全身を投げかけて (頼って)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 すがる = 依存する よる=すがる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 身体を物理的に支える基盤として社会制度を捉えることで、死に際してその基盤に完全に依存するという状態に、力動的な関係性が感じられる。
アナロジー・類推 (analogy) 自分の足で身体を支えることを一切放棄しているということから、死にまつわる様々な手続き等を完全に人任せにしている様子が窺える。