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「堕落すべき時にはまっさかさまに堕ちねばならぬ」

Page Type Example
Example ID a1604
Author 坂口安吾
Piece 「続堕落論」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 238-239

Text

堕落自体は悪いことにきまっているが、モトデをかけずにホンモノをつかみだすことはできない。表面の綺麗ごとで真実の代償を求めることは無理であり、血を賭け、肉を賭け、真実の悲鳴を賭けねばならぬ。堕落すべき時には、まっとうに、まっさかさまに堕ちねばならぬ。

Context Focus Standard Context
まっさかさまに () 堕ちねばならぬ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 堕落する = 落下する 落ちる=廃る

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
誇張法 (hyperbole) 「堕ちる」は堕落するの意味であるが、「まっさかさまに」という修飾句がつくことによって、落下の比喩の意味が前景化される。
イメジャリー・イメージ (imagery) 「まっさかさまに」落ちるイメージを喚起し、堕落に早さや無抵抗な様子が感じられる。