目次

「悟りが息を殺して隠れている」

Page Type Example
Example ID a1479
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 154

Text

第一、辞書だの書物の中に悟りが息を殺して隠れているということは金輪際ないではないか。

Context Focus Standard Context
悟りが 息を殺して (気づかれずに)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 息を殺す = 潜在する 内在する=呼吸する

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
category 「悟り」が、人間や動物のように意志と身体をもっており、読者から見つからないように辞書や書物の中に潜んでいるというイメージで捉えられる。
擬物法・結晶法 (hypostatization) 読者の側に現れる心的変化である「悟り」が、辞書や書物のなかにあるものとして具現化されている。