目次

「頭自体が水甕(みずがめ)にほかならない」

Page Type Example
Example ID a1458
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 134-135

Text

普通汗をかくというが、クリクリ坊主の頭からは汗が湧出し流れるのである。目へ流れこみ、鼻孔をふさぎ、口へ落ち、耳にたまり、遠慮会釈もなく背中へ胸へ流入する。これはもう頭自体が水甕(みずがめ)にほかならないと信じるようになるのであった。

Context Focus Standard Context
水甕 (頭)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 水がめ = 頭部=かめ

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A B が-主語
2 B に[ほかならない] に-成り行く状態・結果
3 B [に]ほか[ならない] 体(たい)
4 B [にほか]なら[ない] 変質する(へんしつする)
5 B [にほかなら]ない ない(ない)

Pragmatics

Category Effect
アナロジー・類推 (analogy) 「水甕」の喩えを介して、頭が水がめのように水を蓄え、注ぐ機能をもつこと、水を蓄える専用の事物であることが類推される。
過大誇張 (auxesis) 水瓶に入っている水の量の多さのイメージから、頭から汗が大量に流れだす量の甚だしさが強調される。