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「生徒があたかも忍び込む煙のような朦朧さで這入ってきた」

Page Type Example
Example ID a1439
Author 坂口安吾
Piece 「勉強記」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 129

Text

涅槃(ねはん)大学校という誰でも無試験で入学できる学校の印度哲学科というところへ、栗栖按吉という極度に漠然たる構えの生徒が、あたかも忍び込むのような朦朧さで這入ってきた。

Context Focus Standard Context
(生徒)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 生徒 学徒=煙

Grammar

Construction AがBのようなCでD
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration
D Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A D が-主語
2 B の[ような] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ような C 様-類似-連体形
4 C D で-状態・態度・立場

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 来栖按吉の捉えどころがなく、不可思議さを喚起する人物である様子を、煙という実体を欠き、掴むことの出来ない事物によそえることで表現する。
明晰 (clarity) 来栖按吉の捉えどころがなく、不可思議さを喚起する人物である様子を、煙という実体を欠き、掴むことの出来ない事物によそえることで分かりやすく表現する。
迫真法・活写法・現前化 (hypotyposis) 来栖按吉の捉えどころがなく、不可思議さを喚起する人物である様子を、煙という実体を欠き、掴むことの出来ない事物によそえることで生き生きと表現する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 来栖按吉の捉えどころがなく、不可思議さを喚起する人物である様子を、煙という実体を欠き、掴むことの出来ない事物によそえることで視覚的に表現する。