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「サイダーがあるから、ぜひ上れという」

Page Type Example
Example ID a1382
Author 坂口安吾
Piece 「風博士」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 101

Text

今日はただ挨拶にきただけだ、いずれゆっくり来るからと私が言うのに、いや、そんなことを云わずに、サイダーがあるから、ぜひ上れという。無理にすすめるので、それでは、と私が上ると、奥さんをよんで、オイ、サイダーを買ってこい、と言うので、これには面喰(めんくら)ったものだ。

Context Focus Standard Context
サイダーがある (サイダーでも出す) から、ぜひ上れ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
誤解誘導 (-) 「サイダーがある」ことは話の流れでは前提となっているため、事実であることが含意されるのに、実際にはなかったという点で、これは虚偽である。ここでは、「私」を引き留めるための虚偽の口実として機能している。