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「石が死にかけてから真剣に考えはじめ」

Page Type Example
Example ID a1360
Author 坂口安吾
Piece 「石の思い」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 93

Text

[碁を打ちながら]はてな、と云って、石が死にかけてから真剣に考えはじめ、どうして自分が負けるのか原因が分らなくて深刻にあわてはじめる、それが白痴の一徹だから微塵も虚構や余裕がなくて勝つ方の愉しさに察せられるものがある。

Context Focus Standard Context
石が 死にかけて (勢いがなくなって)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 死ぬ = 負ける 負ける=死ぬ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
専門用語・職業語 (technical term) 囲碁の世界では、相手の石に囲まれていて、逃げようがない石を「死に石」と表現する。
擬人法 (personification) 囲碁の勝負のなかで劣勢に傾いた状態が、あたかも自分の操る石がそれぞれ生きており、敗北によってその命を奪われてしまうかのように、擬人的に表現されている。