目次

「喜びや悲しみや歎(なげ)きや夢や嚔(くしゃみ)やムニャムニャや」

Page Type Example
Example ID a1088
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 56

Text

現実としての空想の——ここまでは紛れもなく現実であるが、ここから先へ一歩を踏み外せば本当の『意味無し(ナンセンス)』になるという、かような、喜びや悲しみや歎(なげ)きや夢や嚔(くしゃみ)やムニャムニャや、およそ有(あら)ゆる物の混沌の、およそ有ゆる物の矛盾の、それら全ての最頂天(パラロキシミテ)において、羽目を外して乱痴気(らんちき)騒ぎを演ずるところの愛すべき怪物が、愛すべき王様が、すなわち紛れなくファルスである。

Context Focus Standard Context
喜びや悲しみや歎きや夢や 嚔やムニャムニャや ()

Rhetoric

Semantics

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
列挙法・列挙・列叙 (enumeration) 「喜び」や「悲しみ」といった慣習的な感情の例から、意味不明なものの列挙に急落する。
明晰 (clarity) 「喜び」や「悲しみ」といった慣習的な感情の例から、意味不明なものの列挙に急落する。それにより、ファルスとして描くことのできるものの幅広さを分かりやすく表現する。