目次

「最低のスペシアリテまでは読者の方で上って来なければならぬ」

Page Type Example
Example ID a1083
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 53

Text

どのように大衆化し、分り易いものとするにも、文学そのものの本質に附随するスペシアリテ以下にまで大衆化することは出来ない。その最低のスペシアリテまでは、読者の方で上って来なければならぬものだ。

Context Focus Standard Context
最低のスペシアリテまでは 上って (到達して)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 上る = 至る 至る=のぼる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) 文学の理解に関する読者の序列を階層として提示する表現。
アナロジー・類推 (analogy) 文学の理解に関する読者の序列を階層として提示する表現。「最低のスペシアリテ」のない読者はそれよりも「低い」層として位置づけられ、それゆえに「最低のスペシアリテ」への遷移が上方への移動として表現される。